月商100万を超えたら見直すべき、BASEとShopifyの「本当の手数料」シミュレーション

「BASEは初期費用も月額も無料だから、一番お得」――そう思っていませんか?

確かに、リスクゼロでECをスタートできるBASEは、立ち上げ期において最強の味方です。しかし、売上が順調に伸び、月商が100万円、200万円と大台に乗ってくると、状況は一変します。

実は、BASEの「スタンダードプラン」を使い続けることで、年間数十万円以上の「支払わなくてよかったはずの手数料」が発生している可能性があるのです。

今回は、BASEとShopifyのコスト構造を徹底比較し、あなたのショップがいつ乗り換えるべきか、その「損益分岐点」を明らかにします。

1. BASEとShopify、手数料の仕組みはどう違う?

まずは、両者のコスト構造を整理しましょう。ポイントは「月額固定費」と「決済手数料」のバランスです。
BASEの「スタンダード」と「グロース」の罠
BASEには2つのプランがありますが、多くのユーザーが利用する「スタンダードプラン」は、月額無料の代わりに決済手数料が6.6%+40円(決済手数料3.6%+0.4% + サービス利用料3%)と、業界内でも高めの設定です。
一方、月額5,980円の「グロースプラン」に切り替えると、手数料は**2.9%〜**に下がります。しかし、それでもShopifyの効率性には及ばないケースが多いのです。

Shopifyのプラン別・決済手数料
Shopify(ベーシックプラン)は、月額約$33(約4,500円〜5,000円 ※為替による)がかかりますが、決済手数料は3.25%〜3.4%程度。売上が上がれば上がるほど、この「3%以上の差」が利益に直結します。

2. 【徹底比較】月商別・手残り利益のシミュレーション

実際に、月商100万円と300万円の場合で、手元に残る金額(利益)がどれくらい変わるのか計算してみましょう。
※1ドル=150円、Shopifyベーシックプラン(月額$33)、BASEスタンダード(6.6%+40円、客単価5,000円)で試算。

月商 BASE(スタンダード) Shopify(ベーシック) 差額(月間)
100万円 約74,000円 約37,500円 +36,500円
200万円 約148,000円 約70,000円 +78,000円
300万円 約222,000円 約102,500円 +119,500円

月商300万円なら、年間で「約140万円」の差が出る
上記の表の通り、月商300万円の場合、Shopifyに乗り換えるだけで毎月約12万円、年間で約140万円もの利益が改善されます。
これだけの予算があれば、新しい商品の開発や、Instagram広告への投資、あるいはサイトのデザインリニューアルが十分可能です。

3. 「手数料」だけで選ぶと失敗する?Shopify移行で得られる「見えない利益」

「手数料が安いから」という理由だけで乗り換えるのは早計です。Shopifyへ移行する真のメリットは、コスト削減以上に**「売上を伸ばす武器」**が手に入ることです。

  • カゴ落ち対策の強化
    Shopify標準の強力なカゴ落ちリカバリ機能で、取りこぼしていた顧客を回収できます。
  • 詳細な顧客分析
    「誰が・いつ・何を」買ったのか。BASEよりも高度な分析ができるため、リピート施策(CRM)の精度が劇的に上がります。
  • サイトスピードの向上
    世界トップクラスのインフラを持つShopifyは表示速度が速く、ユーザーの離脱を防ぎます。

これらは直接的な手数料の差以上に、長期的な「売上アップ」に貢献します。

4. 結論:乗り換えの損益分岐点は「月商70〜80万円」

シミュレーションの結果、月額固定費を支払ってもShopifyの方が安くなる損益分岐点は、月商70万円〜80万円あたりに存在します。

もし、あなたのショップがすでに月商100万円を超えているのであれば、今この瞬間も「本来得られたはずの利益」を逃しているかもしれません。

「乗り換えは面倒そう」と感じるかもしれませんが、一度設定してしまえば、その後の利益率は永続的に改善されます。
次のステップとして、まずは自社の直近3ヶ月の平均月商から、実際の差額を計算してみることをおすすめします。