NP掛け払いを利用できるECカート

BtoB取引において、請求書による後払い(いわゆる「掛け払い」)は広く利用されています。企業にとってはキャッシュフローの調整や社内稟議プロセスとの整合が取りやすく、取引先の利便性を高めるうえでも重要な決済手段です。こうしたニーズに対応するサービスとして注目されているのが、ネットプロテクションズ社が提供する「NP掛け払い」です。

NP掛け払いとは?

NP掛け払いは、BtoB取引に特化した後払い決済サービスです。商品を先に納品し、企業は商品到着後にまとめて代金を支払います。請求書の発行・送付、代金回収、入金確認といった一連の与信・請求業務をネットプロテクションズが代行するため、販売側は未回収リスクを抱えることなく、安全かつ効率的に後払い取引を行うことが可能です。

導入するEC事業者にとっては、請求業務の手間が削減されるほか、安心感から新規顧客の獲得率も向上しやすいのが大きなメリットです。

NP掛け払いに対応したECカート

Bカート

「Bカート」はBtoB専用ECプラットフォームとして高い人気を誇り、NP掛け払いが標準で利用可能です。会員ごとに決済手段の出し分けや掛け上限の設定が可能で、中小企業や卸業者など、定期的に取引する事業者に適しています。

EC-CUBE

「EC-CUBE」はオープンソースの自由度が高いECカートで、専用プラグインによりNP掛け払いに対応。法人向け機能との連携や独自のカスタマイズに強みがあります。

makeshop

「makeshop」はBtoBオプションの利用でNP掛け払いに対応可能。見積書発行や請求書払いなど法人ニーズに対応した設定が可能です。

GMOクラウドEC

「GMOクラウドEC」はSaaS型の大規模EC向けカートで、外部システムとの連携に強みがあります。業務全体のデジタル化を目指す企業に適しています。

ebisumart

「ebisumart」はBtoBに特化したクラウド型ECカートで、多段階承認や法人単位管理、API連携に対応。既存のERPとの連携による自動化も可能です。

Shopify

「Shopify」は公式アプリ「NP掛け払い B2B決済 for Shopify」によりNP掛け払いと連携可能。グローバル展開やスモールスタートに適しています。

掛け払い対応カートの選び方

NP掛け払いが使えるという点だけでなく、自社の業態や取引規模、業務プロセスに合った機能を持つカートを選定することが重要です。

  • 繰り返し取引を想定する場合:Bカート、ebisumart
  • 柔軟なUI/UXや独自機能の開発が必要な場合:EC-CUBE
  • 構築スピードや安定性重視:GMOクラウドEC、makeshop
  • スモールスタートやグローバル展開志向:Shopify

まとめ

BtoB ECの普及とともに、掛け払い決済へのニーズは着実に高まっています。NP掛け払いのような信頼性の高い決済サービスを導入することで、請求業務の負担軽減や未回収リスクの低減が期待でき、法人顧客との安定した関係性の構築にもつながります。

EC-CUBE、Bカート、makeshop、GMOクラウドEC、ebisumart、Shopifyといった対応カートの中から、自社の業態・方針に合った最適なプラットフォームを選び、BtoB ECの強化を着実に進めていきましょう。