LINEショッピングを活用した販路拡大の中で、近年注目を集めているのが「LINEブランドカタログ」です。この記事では、LINEブランドカタログとは何か、その特徴とメリット、そして連携可能なECカートについて解説します。
「LINEブランドカタログ」とは、LINEが提供するショッピングプラットフォーム「LINEショッピング」内に設けられた、各ブランド専用のショッピングページのことです。
企業・ブランドがLINEユーザー向けに独自の商品カタログを持つことで、ダイレクトに購買行動へとつなげることができます。
従来のLINEショッピングは商品単位の掲載が中心でしたが、ブランドカタログの導入により、企業やショップごとに統一感あるデザインや訴求軸で商品を展開することが可能となりました。
ユーザーはLINE内でブランド単位で商品を閲覧・購入でき、販売側はブランドイメージを保ったままLINEユーザーにアプローチできるのが特長です。
現時点で、LINEブランドカタログと連携できるECカートは限られており、公式に対応しているのは「makeshop(GMOメイクショップ)」です。
GMOメイクショップが提供するMakeShopは、LINEブランドカタログとのデータフィード連携を公式にサポートしています。
商品データをLINE用に最適化・自動連携できるほか、LINE公式アカウントとの連携で商品紹介・販売をLINE内で完結させることも可能です。
さらに、友だち追加特典やクーポン配信、LINEログインなどもスムーズに行えます。
「LINEショッピングに商品を掲載できる」だけでは、LINEブランドカタログと連携しているとは言えません。
たとえば、futureshopやShopifyはLINEショッピングへの商品連携は可能でも、ブランドカタログには対応していません。
ブランドカタログは「ブランド単位での独立したショッピングページを持てる」点が大きな違いであり、
本格活用には正式対応のカート導入が必要です。
最大のメリットは、LINEという圧倒的なユーザー基盤を活用しながら自社ブランドの世界観を伝えられることです。
従来のECモールでは伝えきれなかったブランドの魅力をLINE内で表現できます。
また、LINE公式アカウントとの連携で、購入後のCRM施策や再購入促進施策も展開しやすく、LTV(顧客生涯価値)の最大化にもつながります。
LINEブランドカタログを活用するには、LINEショッピングへの掲載だけでなく、ブランドページの設計や広告との連携に対応したECカートを選ぶ必要があります。
現在対応しているのはmakeshopのみで、LINE上での購買体験を重視する企業にとって有力な選択肢です。
導入時は、自社のマーケティング施策や運用体制との相性も踏まえて検討しましょう。
LINEブランドカタログは、LINE上でブランドの魅力を伝え、購買につなげる強力な販売チャネルです。
LINEのユーザー基盤を活かした販売戦略を考える企業にとって、有力な選択肢といえます。
現時点で正式対応しているのはmakeshopのみですが、まずは連携可能なカート選びから検討を始めるとよいでしょう。